何番煎じかわかりませんが、定番Sweet Honey Overdriveを自作しました。
絶妙なクランチトーンが魅力のSHODですが、クリッピング回路が3箇所もあるという非常に凝った回路です。
適当に回路を読みながら製作記をつらつらと。。。
回路
ありがたいことに先人のおかげで、回路図・実体配線図は検索すればすぐ出てくると思います。
今回はHomemadeFxさんの物を使用しました。
SHODは主に2つのブロックから成り立っていますが、特徴的なのは前段の多段フィードバックされたブロックです。
この部分は2箇所のダイオードクリップにより歪みを生み出すとともに、Focusによるフィルタを実現しています。
全体の周波数特性をシミュレーションするとFocusの働きが良くわかります。
Gainが2時の位置にある時の周波数特性です。
もちろんGainによっても周波数特性は変わります。
Focusはその実、1kHzを中心としたイコライザです。
Highカット的なTone回路では無いので一般的なODとは少し異なります。
もちろん直前にクリッピング回路があるわけで、純粋なイコライザとは言い切れませんが。。。
後段はLEDによる非対称クリッピングですが、ゲインにかなり気を使ってクリップするかしないかのぎりぎりでクリップさせているようです。
つまり、R12の26.1kという中々売っていない抵抗値はしっかりと合わせたほうが無難ということでしょう。
製作
今回は基板加工機を使って基板を作りたかったので、レイアウトを作成。
手配線の数十倍楽に小さい基板が作れます。うれしい。
(後段のオペアンプ入力を±間違って、パターン切って配線し直したのは悲しい思い出)
で、ちゃちゃっと実装して完成です。
キャパシタはド定番の、WIMAとMUSE KZ。さらにOSコンというちょっとリッチ仕様。
まぁ違いなんて私にはわかりません。
小さくて背が低ければなんでもいいんです。(ベツノイミニキコエルナ・・・)
ケースもそれっぽく加工して組み込みます。
無塗装手抜き工作。
プリンタを持ってない方でも、塩ビ板やアクリル板で挟むならコンビニで写真印刷を使えばそれなりのクオリティに印刷できます。おすすめ。
LEDの穴上手く開けられない方、MXRでよく使われてる、LEDブラケットで隠すと少し誤魔化せます。おすすめ。千石で1個10円ぐらい。
おわり
多くの方が作られていますので、多く述べることもないわけで。
音の話をするのならば、評判通りギター側のボリューム・ピッキングニュアンスに敏感に反応して歪んでくれる程よいクランチ感が素晴らしい。
カッティングが非常に気持ち良いです。
スタジオでスタックアンプで鳴らすのが楽しみです。
次は何作ろうかな。ノシ