塗装ブースを自作する

2018.09.20

引っ越しをしたこともあり、部屋のスペースに余裕ができたので思い切って塗装ブースを自作いたしました。

自作塗装ブース界隈ではそこそこ定番のPanasonic製のFY-24BM6Kというシロッコファンを使いました。

ついでに室温を保ちつつ虫を跳ね除けるため、排気ダクトを外へと出す専用窓も作成しました。むしろこっちがメイン。。。

エアブラシで塗装する分には、吹き替えしも無い必要十分な塗装ブースとなりました。

Intro

実家で塗装を行う時は、今や絶版になってしまったエアテックスのブラックホールというツインファンのブースを利用していました。

こんなやつ↓↓↓

ちょこちょこ吹き替えしが起こっていた気もしますが、それなりに満足の行くものでした。

しかし、そこそこ普通の家屋である私の実家ではこんな排気ダクトを取り付ける設備は無く、窓に挟んで排気を行っていたわけです。

すると当然、夏は熱くて冬は寒い地獄のような塗装環境の出来上がり。

夏には蚊の大群との壮絶バトルも始まります。

これは良くないということで、今回は排気ダクトを取り付けるための窓も同時に製作しました。

塗装ブースの設計

塗装ブースの主な仕様は以下の2点

  • Panasonic製シロッコファンFY-24BM6Kを使う
  • Mr.スーパーブースのハニカムフィルタを流用する

これさえ守ればまず失敗しないだろうということで近くのホームセンターで見つけた厚さ1.2mmのファルカタ合板を使用すること前提に外形を設計。

シロッコファンを支えるにはファルカタ合板じゃまずいかなと考えたのと、角穴を開けるのがめんどくさかったので、背板は角材を組んで作成することに。

大体の大きさとしてはブース部分が500×300×300mmで、これにシロッコファンの大きさがプラスされるような感じ。

木材に塗装をしてしまうと、シンナーこぼした時など悲惨そうなので無塗装で。

ただ完全に無塗装なのも掃除が大変そうなので、他の方を参考に内側には光沢白のカッティングシートを貼ることにします。

排気用窓の設計

窓の設計方針は、

  • 使わない時は普通に窓が閉まる。
  • 使うときには隙間なく、一切の虫を寄せ付けない

の2点。

概要は大体こんな感じ。

自作窓を部屋側の窓と同じレールに嵌めることで、屋外側の窓の開け締めは妨げずに隙間テープによって虫の侵入を防ぐ。

これを実現するためにまず窓の寸法を図って、

しっかり嵌まる大きさの窓枠を設計します。

窓枠は木材で、窓には耐候性のあるポリカプラダンを利用することにします。

買い出し

塗装ブースを自作することの利点にコストが安いということがよくあげられますが、今回盛大に散財しながら作成しました。

すべて垂れ流します。

塗装ブース

ファルカタ合板¥1,550
角材¥896
木材カット¥420
Panasonic FY-24BM6K¥6,466
シロッコファン用コンセント¥971
アルミフレキ¥680
皿木ねじ¥98
アルミテープ¥108
換気扇フィルタ¥108
ネオジム磁石¥108
ハニカムフィルタ¥364
カッティングシート¥1,199
合計¥12,968

排気窓

角材¥1,004
ポリカプラダン¥1,980
水性ウレタンニス¥1,580
丸型ガラリ¥798
隙間テープ¥148
両面テープ¥498
コーキング材¥288
突っ張り棒¥216
皿木ねじ¥98
合計¥6,610

工具

電動サンダー¥2,799
のこぎり¥2,350
コーキングガン¥358
合計¥5,507

塗装ブース+排気窓だけでも¥20,000弱。。。

とはいえ、タミヤのツインファンが¥20,000前後なことを思えばまぁ納得はできます。

もちろん買った素材すべてが使い切れているわけではありません。合板やポリカプラダンに至っては半分以上を残しています。他に使いみちがあるわけでもないのですが。。。

買い物下手ですね。参考までに。

塗装ブースの製作

ホームセンターでカットしてもらった木材を仮組みしながら様子を伺う。

背板になる角材を組んで圧着。

内側になる部分にカッティングシートを貼る。

組み上げる。

工作精度の悪さから電動サンダーで削りまくって調整したりしましたが、基本ただの箱組なので木工初心者でもそんなに苦労するところはありませんでした。

排気窓の製作

買ってきた角材をボンドと木ネジで強引に圧着して窓枠を作成。

ポリカプラダンをアクリルカッターやコンパスカッターを駆使しながらカットしつつ、切り口をアルミテープで保護。

写真無いですが、窓枠の塗装を経て。。。

窓枠にポリカプラダンとガラリを接着します。

両面テープと木ネジで仮止めして、コーキング材で虫の侵入をブロックします。徹底抗戦です。

各種隙間に隙間テープを配置しながら排気窓をレールに嵌め、突っ張り棒で固定。

更にアルミフレキを経由して塗装ブースと接続すれば完成です。

まとめ

完成して、現在は大体こんな感じで稼働中です。

今の所吹き返しもなく、虫の侵入も確認されておらず非常に満足のいく出来となっています。

主観になりますが、吸引力はエアブラシなら余裕、スプレーは辛そうという感じ。(そもそも大きさ的にスプレーは厳しいですが)

音もAirtex Black Hole比で非常に静かです。コンプレッサー(Airtex APC-001R)の音の方が余程うるさいです。

模型を作る環境も整ってきたので、今年は昨年よりはペースを上げて製作を進めていきたいなと思います(嘘)。

それではノシ